攻略不可能とも思えた「人生無理ゲー」をクリアする

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人生が「無理ゲー」である要因

少し前に、あるTwitterユーザーが若者を取り巻く環境を「人生無理ゲー」という言葉で表現して話題になりました。

このTwitterユーザーは、今の若者が強いられている状況を次のように言っています。

● あなたの将来を国は保証しないけど、結婚して、家庭をつくり、子供は3人産むこと。
● 子供がいても待機児童問題など、子育てに関連することは整備しないし、教育費も出さない。
● 賃金は上げないけど、家や車などを購入する消費意欲あふれる良き消費者であること。
● 老後に関して、現在の若者世代については確約しないが、今の高齢者についてはしっかりと支えること。

こうした過酷な状況を強いられている若者にとって、人生そのものが攻略不可能なゲームを意味する「無理ゲー」であるとツイートしたのです。このツイートは4万件以上のリツイート、さらに約8万件の「いいね」が付くほどの大反響となりました。

人生が「無理ゲー」である要因は何か。それは、これらの主張を総合してみれば明らかです。問題は「お金がないこと」に集約されます。

人生という「無理ゲー」をプレイする「ワーキングプア」な若者たち

昨今、20代を中心に「ワーキングプア」と呼ばれる低所得者層の割合が増加しています。

ワーキングプア」とは、正社員または非正規社員としてフルタイムで働いているのにもかかわらず、ギリギリの生活レベルで、人生を楽しむゆとりもない、生活保護の水準以下の収入しか得られない人たちのことです。

失業による貧困ではなく、働きながらの貧困です。そのため「working poor=働く貧困層」と呼ばれているのです。

一般的には年収が200万円以下の人たちのことを「ワーキングプア」と言います。これは月収にすると15万円以下で生活しなければならないことになります。さらに、現在では年収100万円以下の「ワーキングプア」もかなり増えており、生活保護を受けている人の方が年収が高くなるという逆転現象も起きています。現代の若者たちは極めて矛盾した社会の中で生活しているのです。

国税庁の調査データによると日本にいる「ワーキングプア」の人数は約1,130万人です。これは日本の労働者人口の約1/4に相当します。以下のデータからも分かるように、今もなお「ワーキングプア」は増え続けています。

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【引用】https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2015/pdf/03.pdf

この収入で生活していくことを考えると、家賃や光熱費、食費、スマホ代などを支払っただけで手元にはほとんどお金が残らないというのが実態です。これにより、大人になってからも実家を出られないという人も多くなっています。

「結婚をして、家庭を持ち、子育てをする」。こんな当たり前に思えた人生も、今の若者たちにはイメージすることさえできないし、先の見えない人生は「無理ゲー」をやっているような感覚だということです。

ワーキングプア」なのは若者だけではない

「普通の人生が一番幸せ」という人も多いと思いますが、そもそもその「普通の人生」とはどんなものなのでしょうか。

一般的な男性の場合「学校を卒業して、中堅~大企業に就職する。そして、統計データにみる平均給与程度をもらい、30歳前後で結婚する。郊外に新築マンションを買い、かわいい子供がいる。子育てを終え、余生はそのまま郊外で夫婦で過ごす。」といった感じでしょうか。

また、「普通の人生」の典型として、アニメ「クレヨンしんちゃん」で主人公の父親 野原ひろしの生活レベルが、よく引き合いに出されます。

ひろしは冴えないサラリーマンとして描かれていますが、35歳で妻と子供2人の家庭を持ち、霞ヶ関の商社で係長として勤務し、埼玉県の郊外にマイホームを所有しています。そんな生活は今となっては贅沢だったりします。もはや「野原ひろしの人生レベル」ですら、なかなか難易度が高くなっているということです。

独身ならまだしも、家庭を持てば出費も増えます。共働きならある程度の余裕はあるのかもしれませんが、独身者以上に手元にお金が残らないという家庭は少なくないと思います。

収入はそこそこあっても「隠れワーキングプア」になっている人たちがたくさんいるはずです。

あなたはラットレースに巻き込まれている

ほとんどの人が日々の生活に追われ、働けど働けど、手元にお金が残らない生活を送っています。

英語では、このような状況を「ratrace=ネズミのレース」と呼んでいます。ほんの少しのチーズを得るためにネズミは必死に迷路の中を走り回ります。しかし、やっとの思いでチーズを手に入れても、今日の食事分にもならず、またチーズを得るために走り続けなければなりません。

ラットレースを走り続けながら、多くの人が身近な人に道を尋ねます。

例えば、あなたが道で渋滞にハマっていたとします。するとあなたは車の窓を開け、あなたと同じように渋滞にハマっている隣車線にいる人に抜け道を尋ねます。しかし、知りたい答えは返ってきません。なぜなら、もしその人があなたの知りたい抜け道を知っているとしたら、こんなところで一緒に渋滞にハマっているはずがないからです。

人生においても、多くの人が渋滞仲間に道を聞いている光景をよく見かけますが、あなたの友人や同僚は抜け道を知らないから、あなたと同じように渋滞にハマっています。あなたのご両親は、あなたとは違う道(時代)を走ってきたので、正しい答えを持ち合わせていません。

あなたの友達や同僚、ご両親は、もっともらしいアドバイスをくれるかもしれませんが、同じ渋滞仲間(または違う道を走ってきた人)が知っていることに正解はありません。それが善意であろうとも、悪気がなくても、あなたをさらに渋滞に引き込んでいきます。ラットレースから抜け出せない人は、このような状況に迷い込んでしまっているのです。

人生という「無理ゲー」を攻略するには、このラットレースから抜け出すための脱出口を指し示した地図が必要です。

「人生無理ゲー」にも裏技がある

「人生無理ゲー」とツイートしたTwitterユーザーが言うように人生は攻略不可能な「無理ゲー」なのかもしれません。でも、ゲームなら真っ向勝負の「正攻法」もあれば、抜け道のような「裏技」もあります。

私のブログの大半は、この正攻法について書いています。正攻法とは「転職」をするという選択です。転職は、以前の投稿にも書きましたが、転職市場における「自分の市場価値」を高め、求人倍率が高い「成長産業」を選択することで攻略可能です。

ただ、すべての人がこの正攻法で勝負できるとは思っていません。私自身、ワーキングプアに近しい生活をしていたことがあるから知っています。努力だけで抜け出せるものではない。転職では抜け出すことができない人もいるということを知っています。

今から「自分の市場価値」を上げようにも、もう手遅れ。「成長産業」に入りたくても、その能力を持ち合わせていない。このような状況下に置かれてしまっている人にとって、正攻法での人生というのは「無理ゲー」に他なりません。転職では、ラットレースからは抜け出せないのです。

転職で道が開ける望みがある人は、その手段を選ぶこともできます。いろいろ試してきた、チャレンジしてきた、努力してきたけど、結局、ラットレースから抜け出せなかった人には「裏技」が必要です。

裏技で「人生無理ゲー」をクリアする

人生が「無理ゲー」である要因は「お金がないこと」でした。「裏技」では資産形成により、それを解消します。

具体的には、何もないところからお金またはそれに代わる価値あるものを作っていく資産形成です。

最近、株式投資や外貨預金、不動産投資など資産運用という言葉をよく耳にしますが、「資産運用」と「資産形成」はまったく違うものです。 資産運用は資産がないと運用できませんので、今、資産を持っていることが絶対条件です。それに対して、資産形成は、ゼロの状態から積み上げて資産を作っていきます。つまり、資産形成は何も持っていない状態から始めるものなのです。

以下のサイトでは「ゼロから始める資産形成」のやり方が紹介されています。

tsite.starfree.jp